誰かにとってのそんな人でありたい
こんにちは!僕です!
今日はギャラリー・アビィ招待作家である前北桂像さんのご紹介をしたいと思いますッ!
するのッ!
前北さんは和歌山県を拠点に活動されている作家さんです。メディアにはあまり露出しない方針の人ですが、知る人ぞ知るモノクロ写真の巨匠!長年の経験で開発した様々な技法を用いて、フィルム撮影・暗室作業を主体とした制作を続けておられます。
そんな前北桂像さんと僕が知り合ったのはいつだったか・・・それはたしか2001年8月のこと。僕がやっていた写真サイトの掲示板に前北さんが感想を書き込んでくださったのが最初だったと思います。
その頃の僕はまだ30歳、写真を撮り始めて2年チョイ。当時すでに大ベテランの前北さんには遠く及ばないヒヨっ子でしたが、そういった差は関係なく親しく接してくださって、今も続く長いお付き合いになっています。
和歌山の陽気なおっちゃん!という雰囲気と、耽美かつ退廃的なその作風がパッと見では結びつかないのですが、にこやかなその眼差しの奥に宿る鋭い光を見逃してはなりません。
ほら、この眼差しの奥!見逃さないで!
たった1枚の理想のイメージを得るために同じ場所に5年間も通い詰めて撮り、たった1枚の理想のプリントを仕上げるために何年間も暗室で試行錯誤を繰り返す・・・常人では維持できない強い情熱と拘りの果てに創られる世界を見て欲しいと思います。
そして前北さん、実は僕の作家活動の恩人でもあります。
あれは2001年、僕の初個展。メディア掲載多数、来場者イッパイ、いきなり大成功しすぎてアタマがボンヤリしていた最終日の閉館間際。たしか最後のお客様が前北さんだったと思います。
ひととおり話しをして、帰り際に前北さんからひとこと。
「吹雪さん、これで燃え尽きたらアカンよ!」
僕はハッと我に返りました。たしかに燃え尽きそうになっていました。もうこれが終わりになっても悔いはないな〜とか、上手くいったあとの次が怖くなって、そんなことを考えていた自分に気付きました。
前北さんと会っていなければ僕の作家活動は今まで続いていなかっただろうし、もちろんギャラリー・アビィをオープンすることもなかったでしょう。
僕も誰かにとって、そんな人であれたらいいなと、思っています。
↑アビィの撮影合宿に乱入しにきた前北さん
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