どんなカメラやフィルム、お店が使われたのか大調査

こんにちは、ソラリスの橋本です。

総勢80名によるフィルム写真展「OSAKA FILM PHOTOWALK 2019」では、これからフィルム写真を始めてみたい方の参考になれば、ということで、撮影に使ったカメラや、プリントしたお店(お店でプリントの仕上がりはぜんぜん変わります)なども作品と合わせてわかるようにしています。

そこで今日は、どんなカメラやフィルム、お店が使われたのか大調査してみました!


展覧会をまわって見たところ、カラー・モノクロはほぼ半々。そして今年は手焼きが多いなぁという印象でしたが、実際集計すると過半数がアナログ露光でのプリントでした(アナログ露光って?というかたは、下の記事をご覧ください)。

普段から手焼きしているというかたが多く参加された面もあるかと思いますが、フィルムでの展覧会ということで、プリントの方法まで意識された方が多かったのかなと感じます。実際、ソラリスの暗室でも展覧会前に焼きに来られていた方が、ちらほらおられました。


インクジェットの作品もアワガミファクトリーの和紙や、ラフな更紙にプリントされたものがあり、印画紙では出せない風合いを見せていました。なかには約30年前の古いモノクロネガをスキャンして、デジタル上でホコリなどを除去しプリントされた方も。


アナログにはアナログの、デジタルを通すのにはデジタルを通すことの、それぞれの利点を見て、選択肢として好きな方を選べるということ自体がいいなぁと感じました。


さて、お店プリントで利用されていて記載されていたのは、

albus(福岡市)

うえろくカメラ(大阪市)

映像のヨシダ(香川県丸亀市)

オリブ・フォトスタイル(愛知県一宮市)

カメラのキタムラ

クリエイト(東京)

シャシンヤドットコム(オンライン)

モノクロ専門ラボ STUDIO5(大阪市)

.LAB RAINROOTS(名古屋市)

フォートウエノ(東京)

FRAME*(西宮甲東園)

プロラボ スペック(大阪市)

mogu camera(大阪市)

ヨドバシカメラ

さんです。


キタムラ、ヨドバシは皆さんご存知かと思うのでリンクは張ってませんが、他のお店はリンク張ってますので、ぜひチェックしてみてください。だいたいどこも郵送プリントを受け付けてらっしゃるかと思います。今回の展覧会で気になるプリントが見つかった方は一度試してみると良いですよ。

また、今回の展覧会で名前はあがっていませんが、まだまだおすすめの写真屋さんは私がパッと思いつくだけでもたくさんあります(本当にたくさんあります!)。自分の理想のプリントに出会うためには、お店の方に相談に乗ってもらいながら二人三脚でつくりあげていくのがおすすめです。でもそういうことはお店の外観からはなかなかわからないので、まずはお店の人と話してみましょう。

お店プリントはほんとにお店ごとに仕上がり感が変わるので、あなたの力になってくれるお店が見つかるといいですね!


さて!使われていたカメラの中でもっとも多かったのは、なんだと思いますか??

正解は、、、NIKON New FM2です!80人中9名ものかたが使われていました。10%越え!初めての一眼レフにもおすすめ、使い込んでも不満なく、レンズも中古でたくさんある!ということで人気の理由も納得です。

次点は、HASSELBLAD 500C/M、NIKON F3、そしてOLYMPUS XAがそれぞれ3名ずつ。

個人的に目を引いたのは、Arca Swiss 6x9、INTREPID 8x10、Kiev60、KODAK No.2 Brownie camera model C、Plaubel Makina-I、そしてBEATS代表okajimaxさんのROUND1。ご覧になったかたはご存知でしょうが、謎の重りが入っていたとか。。。


さて、フィルム銘柄はどうだったでしょうか。

せっかくなので、使われたフィルムを全部書いてみましょう!

AGFA VISTA plus 200

Bergger Pancro 400

Cinestill 800T

DNP centuria 100

FOMAPAN 100 Classic

FUJI 400H

FUJI ACROS100

FUJI C200

FUJI natura 1600

FUJI NEOPAN 400

FUJI PN400N

FUJI PRO 400H

FUJI PRO160NS

FUJI PROVIA 100F

FUJI Venus 800

FUJI X-TRA 400

FUJI 業務用 100

ILFORD DELTA 100

ILFORD DELTA 400

ILFORD DELTA 3200

ILFORD HP5 PLUS 400

KODAK EKTACHROME E100

KODAK Elite Chrome

KODAK GOLD 200

KODAK Portra 160

KODAK Portra 400

KODAK Portra VC 160

KODAK T-MAX 400

KODAK TRI-X 400

KODAK ULTRAMAX 400

KONICA centuria 400

KONICA PAN100

LOMO B&W 100 Potsdam Kino Film

Lomography Color Negative 100

Lomography Color Negative 400

ORIENTAL SEAGULL 400

ORWO N74 plus ISO400

PB FILM 400

PB FILM 800

Revolog Volvox

ROLLEI PRX 400

Rollei RETRO 400S

ROLLEI RETRO 80S

UltraFineExtreme400

44種類!今はなきものもありますが、結構みなさん色々使われてますね。


中でも一番ユーザー数が多かったのは、、、FUJI ACROS100!2018年に惜しまれつつ生産終了となったフィルムですが、6月にあらためてACROSIIの開発が発表されたのも、ここをお読みの方ならご存知でしょう。今秋発売のことだったので、みんな待ちわびてますヨ。

そして次点はFUJI 記録用100!FUJI強いなぁ〜。6名のかたが使われていました。やっぱり安さが勝因でしょうか。


なかでも個人的に注目は、PB FILM!お店プリントのところでも名前が上がっていた、名古屋の.LAB RAINROOTSさんが販売している、映画用フィルムを独自の現像レシピで処理している銘柄です。そういった仕組み上、ほかの写真屋さんでは現像できず、撮ったあとは.LAB RAINROOTSさんで処理してもらうのですが、独特のコントラストの柔らかさ、トーンを持つプリント仕上がりです。気になる方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。


というわけで、「OSAKA FILM PHOTOWALK 2019」いよいよ残すところ土日の2日間となりました。

上にあげた機材やフィルムがどんなイメージを生んでいるのか、ぜひ会場で直に味わってみてください!

皆様のお越しお待ちしております。

(ソラリス 橋本)